「安全」であることが確認できなければ「安心」してもらえません

私たちの生活の中で最も大切なテーマである「安心と安全」について、生産者・製造者の皆さんは正しい知識を習得し、自分の商品に責任を持って提供していくことが必要です。今日は「安心と安全」について、もう少し深く掘り下げてみましょう。

特に地域の物産館などで、パッケージやPOPに「無添加」「栄養たっぷり!」「健康と美容のために」などと大きな文字で書かれたセールスコピーを目にします。
また、イベントで「うちの商品は無添加で安心・安全ですよー」と声を張り上げて売っておられるのをよく見かけます。

手に取って品質表示を見てみると間違いや記入漏れが多く、また、「栄養たっぷり」とは書いてあっても、肝心な栄養成分表示がなかったりします。そのことを指摘するとデザイナーや印刷会社のせいにして、自分の商品を製造・販売するために必要な法令等をご存じでない方がおられます。

食物アレルギーに悩む人や健康・美容のことを考えて商品を選ぶ生活者は、パケージ・POPに書かれていることや販売員のセールストークと品質表示とを照らし合わせて、間違いなく「安全である」ことを確認し、「安心できれば」購入します。

「安全である」ことの根拠を法令に沿って正しく示すのはメーカーや販売店の義務です。
また、「安心です」という言葉はメーカーや販売店がお客様に向けて発するのではなく、買おうとしているお客様から出てくる声や気持ちなのです。

2015年に施行された食品表示法が5年間の経過措置期間を経て2020年4月1日には完全移行されます。この食品表示法と景品表示法に沿って正しい方法でアピールし、
顧客からの信頼を獲得して「安心して」リピートしてもらうようにいたしましょう。

<食品表示法での主な変更点>
①原材料名表示のルールの変更と添加物の明確な区分、②アレルギー表示のルール改善
③製造所固有記号のルール改善、④栄養成分表示の義務化、⑤表示レイアウトの改善
⑥機能性表示食品制度の創設 等

<原料原産地表示>
2017年9月1日 施行 ⇒ 2022年4月1日 完全移行

地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v
次回をお楽しみに♪

See you.