伝統工芸品のイッピン! 職人さんへのリスペクトがすごい!

今日は、“ アナログとデジタルの二刀流 ” が売上をグンと伸ばすことを目の当たりにしたので紹介します。

ものづくりの職人さんを深く掘り下げて紹介するテレビ番組が好きです。
特にNHK BSプレミアムの “ イッピン ” は、全国の伝統工芸品の一つひとつにスポットを当てて、歴史・素材・製品・職人さんの巧みな技術を深く掘り下げて、かつ、わかりやすく編集して紹介してくれるので、欠かさず観ています。

5月15日の放送は “ 薩摩錫器 ” の特集で、旧知の職人さんたちの顔や手元がクローズアップされ、また、聞いたことはあるが見たことのない “ 錫山 ” の映像も出てきたので、いっそう食い入るように観てしまいました。

この日の “ イッピン・リサーチャーの佐藤藍子さん ” は、視聴者が知りたいと思っている
“ なぜ、どうして ” を率直に聞いておられました。

岩切美巧堂さんでは、素材や製品の微妙な質感を上手に伝えて、タンブラーに冷水を注いだときの驚きがとても自然で・・・。
陶器やガラスのコップと比較しながら、熱伝導率が高い錫の表面温度が急降下することが分かりやすく説明され、「触ってみたい。冷えたビールを注いで飲んでみたい。」という衝動に駆られるほどでした。

浅田錫器さんでは、茶壺の密封性と保存性について、職人さんは製造工程や技術を包み隠さず紹介し、制作班は実証実験やイラストで分かりやすく紹介してくれました。

放送時間30分間の岩切美巧堂さんのホームページへのアクセスは数千ビューにも上ったそうです。テレビを視聴しながら同時にパソコンやスマホでメーカーのホームページを検索しているようです。

昨年5月、TBS系列 “ マツコの知らない世界 ” で薩摩錫器が紹介されたときもすごく反響があり、岩切美巧堂さんはネットショップの売上が伸びて、その宣伝効果もあり
“ ふるさとチョイス会員が選ぶ、ふるさと納税のお気に入りお礼品 ”(2018年3月)ランキングでは全国1位にもなったようです。

岩切美巧堂さんは、霧島市国分の “ 薩摩錫器工芸館 ” を拠点に、全国の百貨店での物産展で丁寧にファンづくりをしておられます。かねてのアナログでの地道な取組があるからこそ、テレビやインターネットなどデジタルでの宣伝効果が何倍にも増幅するのですね。

以前、“イッピン ” で紹介されたことのある伝統工芸品の職人さんの話では、県外からわざわざ工房を訪ねて来て、番組で紹介された工程や製品を自分の目と手で確かめてから買い求められたそうです。

TBS系列の “ マツコの知らない世界 ” とNHKの “ イッピン ” では、視聴者層は少し異なると推測します。
また、買い方も、時間がなくて手軽に買いたい人はネットのクレジット決済を利用し、
いっぽう “ イッピン・リサーチャー ” のように職人さんとの会話を楽しみたい人は工房を訪ねて、自分の目と手で直に確かめて買うことに価値を感じて満足するのだと思います。

いつもテレビの宣伝効果の凄さには驚かされますが、それにホームページの営業力が加わると “ 天下無敵 ” ですね!

アナログとデジタルの二刀流はすごい!

岩切美巧堂 http://www.satsumasuzuki.co.jp/

浅田錫器  http://www.synapse.ne.jp/suzuhiko/

地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v

次回をお楽しみに♪

See you.