新型コロナを正しく恐れて賢明に行動することが、新しいビジネススタイルの第一歩です!


昨日までの雨が上がり、今日からしばらくは晴れの日が続きそうで、九州南部ではやっと長かった梅雨が明けたとみられます(と、気象庁が発表するでしょう)。「一明け」

また、鹿児島県では本日、新知事が着任なさいました。「二明け」

しかしながら、早急に明けてほしいと思っている「三明け」の新型コロナウイルスは、さらに猛威を振るい続けています。

先日の4連休を迎える直前の7月22日に与論町内で1人の感染者が確認され、その後、鹿児島県が厚生労働省のクラスター対策班の派遣を要請するまでに感染者数が拡大してしまいました。

昨日現在、与論町の感染者数は36人で、県全体では219人となっているようです。


さて、十日ほど前、沖永良部島の和泊町まで、滞在時間約5時間の日帰り出張をしてきました。

和泊町では、4月1日に町内で1人の感染者が確認されてから、来島自粛の要請が出されていましたが、6月25日、和泊町の公式ホームページに和泊町長と知名町長の連名で、「(前略)以上の方策とともに、『新しい生活様式』や『業種ごとに策定されている感染拡大予防ガイドライン』等を共に実践し、ご来島を心待ちにされていた皆様が、安全で安心して沖永良部島へお越しいただけるようしっかりと取り組んでまいりたいと存じます。(中略)温かくお迎えさせていただきたいと存じますので、心よりご来島をお待ち申し上げております。」とのメッセージが発せられました。

両町長からの温かいメッセージを受けて、派遣元から「Go To Business」のサインが出されましたので、鹿児島空港と沖永良部空港(えらぶゆりの島空港)間の航空便が1日3便(実際は2便)に増便された7月17日に日帰りができることを確認し、航空券を予約いたしました。当然、「Go To トラベルキャンペーン」の恩恵にはあずかっておりません。

当日は、沖永良部の皆さんにご心配とご迷惑をおかけしないように、当然ながらマスクを着用してスペアも備え、併せて除菌用のウエットティッシュとうがい薬を持参しました。


数か月ぶりの航空便利用でもあり、また、鹿児島空港でコロナ対策のための体温検査や消毒・除菌に時間がかかるだろうと思い、いつもより早く自宅を出発しました。

鹿児島空港の館外の足湯に「運用停止」という看板が立てられているのを見て「やっぱり」と安心するとともに、「感染させてはいけない、感染したくない!」という緊張感が増してきましたが、空港内ではチェックインから搭乗まで、「必ずマスクを着用して搭乗してください」というアナウンスのほかは、「心づもりしていたプラスアルファの儀式」などなく、肩透かしを食らってようで、少し不安な感じがしました。


その「少しの不安」を抱えながら搭乗した機内はほとんど満席で、「飛行機と新幹線の換気は心配ない」と聞いてはいたものの、「少しの不安」は「だいぶ不安」になってしまいました。

その不安を和らげてくれたのが、機内サービスです。

「コロナだから…」とあきらめていた機内サービスは、紙コップでのコーヒー・スープ・お茶のサービスは、パック入りのお茶に替わり、おまけに除菌用のアルコールシートまで配られました。期待していたのは「これだよコレ!」とひと安心 (*^_^*)


沖永良部空港付近が雷雨のため「引き返し」を覚悟で搭乗しましたが、無事、えらぶゆりの島空港に着陸して、到着ロビーに入ると、三脚に取り付けられた赤外線サーモグラフィで到着したすべての人の体温をチェックしてくださいました。

「これこそ、期待していた安心のための儀式」です。


空港ロビーにいるすべての人、レンタカー会社のスタッフさん、訪問先の㈱南国きのこ苑(※1)の皆さん、昼食をとった「寿司割烹きよい」(※2)のスタッフさんとお客様、すべての人がマスクを着けていました。

これこそ、水際対策であり、二人目を出してはいけないという「新型コロナを正しく恐れる」姿だと思いました。



梅雨が明けて本格的な夏を迎えると、「新しい生活様式」を取り入れながら、併せて、熱中症にも備えなければなりません。

先日、NHKの朝の番組で、環境省と厚生労働省が推奨している「3とる」が紹介されていました。

熱中症と新型コロナウイルス感染症の二つの対策を両立させるには、「『3つの とる』で夏を乗り切りましょう!」ということのようです。

① 「距離」をとる :屋外では最低2m以上、人と十分な距離をとる。

② 「マスク」をとる:距離を十分確認できたらマスクをとっても構わない。

③ 「水分」をとる :水分をこまめにとる。



また、7月27日の南日本新聞の「NEWSな言葉」では、WHOが公表した、日本の新型コロナ対策「3密回避」の英訳版が紹介されていました。

Avoid the Three Cs:Crowded places, Close-contact settings, Confined and enclosed spaces.

「三つのCを避けよう。密集、密接、密閉」ということのようです。


「三密」「3とる」「3C」は、いずれも新型コロナを正しく恐れて賢明に行動するための「新しい生活様式」の基本であり、この基本が形骸化して実行されなければ、望んでいる経済活動は回復しそうにはありません。


昨日、夕方の報道番組「Nスタ」の井上キャスターが、「新型コロナウイルス接触アプリCOCOAをインストールした人だけが、Go To トラベルキャンペーンに申請できるようにしてはどうか…」と発言していましたが、一票を投じたい気持ちです。


電話やメールのほか、Webミーティング等の新しいビジネスツールもありますが、鹿児島県内の事業者の皆様を直接訪問して、現場でお話ししながら計画を立て、一緒に書類を作成するという仕事をしている当社にとって、事業者の皆様とお会いできないことは、大きな痛手となってしまいます。


安心して事業者の皆様とお会いし、皆様と当社の双方が、これまで以上のビジネス成果を上げるためにも、新型コロナウイルスを正しく恐れながら、真摯な態度で粛々と取り組んでまいります。


(※1)㈱南国きのこ苑

(※2)寿司割烹きよい


地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v

次回をお楽しみに♪

See you.