「そこそこ売れてはいるが、利益が増えていかない」という方を地域彩生Labがお手伝いいたします!
九州南部では7月28日に梅雨が明けた後、暑い日が続いておりましたが、昨日と今日の雨は、田畑への適度の水分供給になったのではないかと思います。しかし、8月に入って次々に台風が発生しております。
コロナ禍が続いており、また、7月の豪雨により全国各地で被災された方々の多くが、まだ避難所などに身を寄せておられる状況の中で台風が襲来してしまうと、「命と健康」「生活と経済活動」が、より一層脅かされてしまいます。
台風が襲来しないこと、コロナ禍が終息に向かうことを切に願っております。
さて、前回の彩ログで、「売れる商品」の開発・販売のためには「共創によるものづくり」により、「売り手、買い手の声を聞くのが近道です」と紹介いたしました。お客様(買い手)・メーカー(作り手)・小売店等(売り手)、三者の知識や意見が反映されていればいるほど、最終的にお客様に「選ばれる商品」になっているという考え方です。
一般的に、企業が商品を開発するときは、調達できる材料や所有している施設・設備等を使用して、「メーカーが作れるもの、作りたいもの」を製造することから始まりますが、その製品が「お客様に買ってもらえる商品」「小売店に売ってもらえる商品」となるには、「お客様や小売店にとって価値あるもの、魅力あるもの」に「昇華する」必要があります。
では、お客様や小売店にとって「価値ある商品、魅力ある商品」とはどういうものでしょうか。また、「付加価値の高い商品開発を目指している」ということを耳にしますが、メーカーにとって「付加価値の高い商品」とはどのようなものでしょうか。
このことを十分に理解しておかなければ、「そこそこ売れてはいるが、利益が増えていかない」事態に陥ってしまいます。
「付加価値」とは、「他の商品やサービスにはない、独自の価値」であるとともに、「企業が経営活動によって新たに生み出した価値」であり、その企業にとって「利益」となる部分です。
例えば、100円で材料を調達して製品を製造し、150円で販売した場合は、50円がこの企業が生み出した付加価値となります。
つまり、この商品の付加価値は、販売額から材料の調達費用を引くことで計算することができ、また、企業の付加価値の計算式は、
「付加価値 = 売上高 - 外部購入費用」となります。
他にも、経営革新計画の策定等に使用する「付加価値= 経常利益 + 人件費 + 減価償却費」という、少し複雑な計算式などがありますが、商品やサービスの価格を設定するときに重要なことは、
①この「販売額」や「売上高」は、「お客様や小売店に買ってもらう」ことで初めて計上されるものであるということと、
②「価格設定=価値設定」という考え方のもと、お客様や小売店に付加価値を提供することで、メーカーは適正な利益を得て、適切な信頼関係が構築・維持されなければならないということです。
「価格設定」は、経営戦略の一つであり、いくつかの基本戦略が考えられます。
① コスト志向の価格設定
製品のコストを重視する考え方で、製造業では、製品の製造原価に一定の利益を上乗せすることで、価格を設定します。
この方法は、コストプラス法と呼ばれることもあります。
② 需要志向の価格設定
需要を重視する考え方で、消費者の需要に合わせて価格を設定します。つまり、 需要が供給よりも大きければ高い価格を設定し、需要が供給よりも小さければ低価格を設定します。
③ 競争志向の価格設定
競合の価格を重視する考え方で、競合企業の実勢価格に従う方法です。一般的には、価格を支配的に決定しているリーダー企業、すなわちプライスリーダーの価格に、プライスフォロワーが追随する形で価格が設定されます。
どの戦略を選択する場合でも、自社製品の製造原価を計算できていることが前提となり、また、需要や競合についてのマーケティングをして、さらに、自社のマーケティング戦略に適合した価格設定法を選択することが大切です。
ここまで見てみていかがでしょうか?
地域彩生Labは、「お客様や小売店に付加価値を提供することで、適正な利益を得る」、そして、「適切な信頼関係を構築・維持していく」ためのお手伝いをいたします。
自社製品の製造原価がしっかり計算できていなかったり、また、需要や競合についてのマーケティングが十分ではなく、「そこそこ売れてはいるが、利益が増えていかない」というお客様をお手伝いいたします。
一緒にマーケティングしましょう! ぜひ一度ご相談ください。
地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v
次回をお楽しみに♪
See you.