「今できることを、できる方法で、できる範囲でやってみる」ことが大切です!


今年の夏は、いまだに猛暑・酷暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

我が家は、妻がたの両親が高齢なので、「若い我々が新型コロナウイルスを持ち込んで、感染源になってはいけない」と思い、お盆にも指宿には帰省しませんでした。

「県内だから大丈夫かな…」とも思いましたが、8月15日に指宿市内の病院でクラスターが発生したという報道を見ると、まだまだ我慢の日々が続きそうです。


さて、ステイホームの日が多い今年の夏ではありますが、8月に二つのWebセミナーを受講いたしました。


一つは、8月6日に開催された、鹿児島県中小企業団体中央会のセミナーです。(※1)

弊社は、県中央会の直接の組合員ではありませんが、受講できるセミナーの情報は、ホームパージやSNSで配信されます。

今回のセミナーのタイトルは、「緊急開催!中小企業が気を付けるべき新型コロナ感染対策」で、講師は、最近、地元のテレビ番組でお目にかかることが多くなった「鹿児島大学大学院教授の西順一郎先生」で、まさに中小企業が「知っておくべき」内容でした。

主催する県中央会としても、初めて会場とWeb上でのセミナーを同時開催するということで、スムーズに運営できるかどうかを心配しておられるようでしたが、事前にレジュメを配信して質問を受け付け、また、当日の2時間にわたる会場とWeb上での二元中継、さらに終了後のアンケート回収に至るまでがとてもスムーズに運営され、受講者にとっても大変有意義で快適なWebセミナーでした。


もう一つは、本日午後に開催された、鹿児島商工会議所のセミナーです。(※2)

弊社は鹿児島商工会議所の会員なので、「ニュースメール」、毎月発行の「情報誌アイム」のほか、郵便物等で随時、セミナー開催の情報を提供してもらっています。

セミナーのタイトルは、「アフターコロナ対策セミナー『小さな会社のためのIT活用術』」で、かねてからビジネスでのオンライン活用をセミナー等で推奨しておられる県外のIT専門家が講師でした。

さすがIT専門家らしく、Zoomアプリのインストールの方法、また、画面やオーディオの設定に至るまで、細かい説明資料が添付されてきました。

主催する鹿児島商工会議所から受講者に詳細を伝えるメールには、「私どももオンラインセミナーは初めての試みでございますので、参加者の皆様にはご不便をおかけすることもあろうかと思いますが、円滑な運営のために何卒ご協力賜りますようお願い申し上げます。」と、心配な気持ちが赤裸々に表現されており、「こちらこそ、よろしくお願いいたします」という気持ちで受講いたしました。



二つのセミナーに共通することは、会場の席数を通常の1/3から1/2程度に減らし、三密を避けてソーシャルディスタンスを確保していること、また、受講者の理解を深めるため、講師が準備した数十ページのレジュメをWebセミナー受講者には事務局が事前にメールで配布してくれたことです。

受講者としては、手元にレジュメがあって、今後も保存版として活用できるので、安心してパソコンの画面を見ながら受講することができました。また、会場を往復する時間を他のことに有効活用することができたので、とても有意義で快適なWebセミナーでした。


行政や商工団体におかれては、今年度の事業を計画どおりに実施できるかどうか、とても苦慮しておられることでしょう。

民間企業においても、例えば山形屋が、毎年11月に開催してきた「北海道の物産と観光展」を、10月から11月にかけて会場や期間を分散して、電話やオンラインで注文を受けて通信販売を中心にして開催する予定であることが、新聞で紹介されておりました。

「次回につなぐために、今できることを、できる方法で、できる範囲で開催する」という考え方であろうと思います。


新型コロナが今年で終息し、来年からは以前の生活様式やビジネススタイルに戻っていくという見込みを立てた専門家はおりません。

セミナーに限らず、物流、情報流通、商品やサービスの提供と購入の仕方など、多くのビジネススタイルが変わりつつあります。


だからこそ、少なくともセミナーについては、「今年は中止する」という判断をしてほしくありません。

事業者は、生き残るために「外部環境の変化に適応していこう」としていますので、行政や団体におかれても、例えばZoomアプリを初めて使用する機会を傘下の事業者や会員に提供し、また、「リアルタイムのコロナ対策、アフターコロナの対策」のためのセミナーや研修会を開催してくださることを願っております。


中止せず、とにかくやってみることで、Zoomアプリの「ネットワーク外部性」(※3)の働きが高まり、地域で取り組んでおられるICTの促進にもつながり、また、事業を実施するための新しいスタイルが見つかるのではないでしょうか。


(※1)鹿児島県中小企業団体中央会

(※2)鹿児島商工会議所

(※3)ネットワーク外部性

地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v

次回をお楽しみに♪

See you.