「ネーミング」や「キャッチコピー」の重要性と「知的財産」の必要性について

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9月6日から7日にかけて、“ ハイシェン ”が九州の西側を抜けていきました。

“ ハイシェン(海神)”とは、「アジアの人々になじみのある呼び名をつけることによって人々の防災意識を高める」ために「台風委員会」が命名した“ 台風10号 ”の呼び名だということです。

“ 台風銀座 ”と言われる沖縄や九州の住民でさえ「これまで経験したことがない台風」は、“ ハイシェン ”という「なじみのある(?)」名前よりも「特別警報級の勢力で、最大瞬間風速70メートルの風と記録的な大雨をともなう“ 台風10号 ”」のほうが、防災意識がグンと高まるように思うのですが…。


ということで、今日は、いわゆる「ネーミング」や「キャッチコピー」の重要性と、その商標を登録することの必要性について書いてみました。


先日、「喜びが入ってくる駅“ 喜入駅 ”」に行ってまいりました。

3年前、県外で高校受験の勉強に励む姪に“ 合格祈願 ”のスタンプを押した切符をプレゼントしたところ、みごとに「喜びが入ってきた」ので、今回は大学受験の勉強に励んでいる本人からリクエストがありました。


今年5月30日から無人化されたらしく、切符も自販機サイズで以前より小さくなっていましたが、切符を買い求めた当日は、ちょうど“ 喜入駅 ”で、特急“ 指宿のたまて箱 ”号の動画を撮ることができたので、駅の写真と一緒に姪に送信してやりました。


“ 合格祈願切符 ”のリピーターとなった姪は、「合格したら喜入駅を訪ねてみたい」と言っております。

縁起のいい駅名なので、駅周辺の「パワースポットや観光スポット」と組み合わせて、「鉄道」「交通機関」という基本機能のほかにも、新しい需要を喚起できそうな気がします。


18年前のことになりますが、毎年開催されている「かごしまの新特産品コンクール」の前身「新ふるさと特産品コンクール2002」において、濵田酒造㈱(いちき串木野市)の「“ 海童 ”祝の赤」が、食品の部で最高賞の“ 特賞 ”を受賞しました。

受賞商品パンフレットには「1865年、串木野から遠く欧州へ旅立った若き薩摩の留学生19名の門出を祝った東シナ海に沈む夕陽の朱をイメージしました。県が特許を有する酵母Ko-CR-37と黒麹で独自の甘さを追求しました。」と紹介されていますが、私には、「祝の赤」という商標と真っ赤なボトルが、「ターゲットはあなたですよ!」と、インパクトをもって訴えかけてきたように思えました。

鹿児島では、焼酎瓶2~3本をくびり、熨斗(のし)を付けて贈る風習がありますが、私は、専用の化粧箱に入れて従妹の新築祝いに持参したところ、喜んでもらい、その後もしばらく床の間に飾ってくれていました。

今でも、「高級感があって、おしゃれ」な「“ 海童 ”祝の赤」をプレゼントすると喜んでもらえるので、こちらとしてもとても嬉しいです。

濱田酒造の代表銘柄となっている“ 海童 ”は、当然ながら商標登録され、更新もされています。



9月2日の南日本新聞で、福山黒酢㈱(鹿児島市)がブランド名“ 桷志田 ”(かくいだ)を「調味料部門」で商標登録していたが、英国籍の海外企業により中国で「清涼飲料水」「アルコール」部門で商標登録されてしまったため、行政訴訟を起こしたことが報道されていました。

自社で製品を製造しているかどうかにかかわらず、儲けになりそうな商標をメーカーより先に登録する企業が多いようなので、特に輸出を目指す会社は、商品開発と併せて国内と海外での商標登録をしておく必要がありますね。


実は弊社の会社名である“ 地域彩生 ”も、第35類「経営の診断又は経営に関する助言、市場調査又は分析、商品の販売に関する情報の提供」、第41類「セミナーの企画・運営又は開催」、第42類「デザインの考案」の三つの区分で商標登録してあります。

出願当初は、“ 地域彩生 ”で検索すると、東京都生活文化局の「地域彩生フォーラム」という団体が最上位に表示されていましたが、登録されてからは、WebサイトやSNS等でのSEO対策も功を奏して弊社が上位にランクされるようになり、また、この「地域彩生フォーラム」の団体名は取り消しをされたようです。


商品やサービスの名称やキャッチコピーを何にするかは、ブランド戦略の上でとても大切なことであり、また、最近では、商標登録等の「知的財産」は、4つの経営資源の中でも最も重要で必要な資源である」とされています。

“ 地域彩生Lab ”がお手伝いいたしますので、ぜひ一度ご相談ください。

地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v

次回をお楽しみに♪

See you.