プロペラ機に乗って、世界の各国・各地を旅することができたような気がします! ✈


9月17日(木)、日帰りで沖永良部島に行ってまいりました。

以前は、鹿児島空港の県営駐車場は満杯になることが多かったので周辺の民間駐車場を利用していましたが、新型コロナウイルスの感染が拡大してからは、航空便と搭乗者の数が減少したため、県営駐車場を利用するようになりました。

空港インターから県営駐車場までの道路沿いにある民間の駐車場の多くが「臨時休業」の看板を出していました。

日帰り出張の駐車料金が600円から400円になって嬉しい反面、民間駐車場が休業に追い込まれていることを思うと、複雑な気持ちです。

2階出発ロビーは人影まばらで、以前は朝6時半ごろには一斉にオープンしていた土産品店も8時や9時にオープンするなど、それぞれのお店で開店時間が異なっているようです。

この日の南九州本土の天気は予報どおりに一日中雨で、「鹿児島空港から見た霧島の山なみ」も窓ガラスに貼られたパネルで我慢しました。



天気予報で「奄美群島や沖縄は晴れ」と知らされていたので、スマホを機内モードにして、窓越しに薩南諸島を撮れることを期待しながら搭乗しました。


もうひとつ、いつも楽しみにしているのが機内誌で、この日もシートベルトを締めて、さっそく読み始めました。

かねてはあまり読まずにめくってしまう (;^ω^) 巻頭のJALの赤坂祐二社長のごあいさつのページなのですが、この日の「新たな生活のスタイル」という見出しに目が留まりました。

長引く新型コロナウイルスの影響の中で、「例えば、普段は故郷である北海道・千歳でテレワークに励み、月に数回だけ新千歳空港から羽田経由で本社に日帰り出勤することで、ゆとりある暮らしの中でよりよいアイデアが浮かび、心もより豊かにしてくれるはずです」、「(テレワークやワーケーションにより)地域の人口が増え、地域の魅力を発信することにより訪れる人も増え、地域の物産の販路が広がり、地域が活性化します」、「こうした地域が日本中にできれば、今後戻ってくる海外からの観光客の足は、(大都市だけでなく)さまざまな魅力に溢れる日本の各地に向けられるはずです」といった内容です。

そして、「このような時代だからこそ、本気で生活のスタイルを変えるチャンスであり、生活スタイルの変化を社会の変化に広げ、より豊かな未来を実現できる可能性があります」と、社会が新しく変わっていくためのアイデアを実行することを自らの航空会社や交通業界に課せられた責務として結んであります。


よく耳にする「新しい生活様式」だけでなく、コロナ禍というピンチを「新しい社会」に変えていくためのチャンスと捉え、自らのビジネスのあり方を変えていく必要があると改めて認識させられました。


「SKYWARD(スカイワード)」9月号(※1)は、ポルトガル(郷愁の音を求めて)、京都(暮らすように、旅する海辺)、鹿児島(自然美、屋久島)の特集のほか、奄美大島のマングローブ原生林、草加せんべい、そして私が行ったことのある足立美術館(島根県)などが英語や中国語で紹介されており、まるでプロペラ機での往復約150分間で、JALが就航している世界の各国・各地を旅行をしたような気分になり、大いに楽しむことができました。


薩南諸島の上空にさしかかったところで、「奄美大島上空を約18,000フィート(約5,400メートル)の高度で飛行しています」という機長のアナウンスがあり、眼下に見える島々やきれいな青い海をスマホで撮ることができました。

スマホでもそこそこの写真が撮れるのが、低い高度で飛行するプロペラ機のよいところですね。(*^^)v


「えらぶゆりの島空港(沖永良部空港)」の到着ロビーでは検温が実施されており、これは、沖永良部島の住民とビジネス客・観光客である私どもの双方にとって「安心できる」素材の一つです。



和泊町での4時間の仕事を終えたあとは、予定どおりにレンタカーで「西郷南洲記念館」に向かい、西郷隆盛が流刑となって閉じ込められていたという格子牢の写真と、道路沿いのあちこちに植えられているハイビスカスの写真を撮ることができました。


往復の機内では、お手拭きシート、ピロー包装のキャンディや黒糖、紙コップではなく紙パック入りの緑茶やアップルジュースがサービスされ、まるで「一日遠足」気分でした。



Wikipediaでは、「マイクロツーリズム」(※2)について、「高速道路、新幹線、そして格安航空便(LCC)の充実にともない、遠距離への観光が手軽になり、マイクロツーリズムの市場の規模は縮小に転じた。観光地にとっても遠方の広い範囲を市場とすることで、国内の大都市圏、そして近年では訪日外国人客(インバウンド)などの大きな市場からの集客が可能になり、国内観光産業の業績の向上につながってきた。(後略)」と説明してあります。

併せて、最近では「コロナ禍での(マイクロツーリズムの)提唱」、「コロナ禍でのマイクロツーリズムの利点」、「Withコロナ期のマイクロツーリズム政策への提言」、「マイクロツーリズム政策事例」などについても書いてあります。


JALの赤坂祐二社長が述べておられるように、移動のための「インフラや交通手段ありき」で「新しい社会」を考えるのではなく、「地域の持つ豊かな自然や文化、歴史、食といった貴重な財産が持続的に守られる」ことと「その魅力を持続的に発信する」ことで高速道路、新幹線、航空便が十分に整っていない地域での「マイクロツーリズム」が改めて見直されるのだろうと思います。  (私はそのように理解しました。)


Japan Air Commuter のcommuterには「通勤者」という意味があります。JACを利用して、自宅を出てから帰宅するまでの 11時間で、主たる目的である仕事をこなし、併せて観光気分を十分に味わうことができて、とても有意義な一日でした。(*^_^*)


P.S. 「ご搭乗のお客さまはご自由にお持ち帰りください。」と書いてあったので、遠慮なくSKYWARDを持ち帰りました。


(※1)SKYWARD

(※2)マイクロツーリズム

地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v

次回をお楽しみに♪

See you.