ルーティンや使い慣れたものを変えるには、ストレスとスイッチングコストが伴います。


生活者にはそれぞれルーティンと使い慣れたものがあり、それを変えるにはストレスやスイッチングコスト(※1)を伴います。

しかし、ふとしたことがきっかけとなって、ストレスを感じることなく、むしろストレスを解消するために変えてしまうこともあります。


私は毎朝6時に起床し、フジテレビの「めざましテレビ」にチャンネルを合わせて新聞を読んだり食事をしたり、身支度を進めたりします。

朝8時までの報道番組で伝えられる内容はテレビ局によってそれほど違わないのですが、「めざましテレビ」は30分ごとに「めざまし じゃんけん」があり、じゃんけんのポイントを積み上げて、毎日もしくは毎週、スマホで応募すると賞品が当たることがあります。また、6時50分頃の「紙兎ロペ」や7時50頃の「きょうの わんこ」は動物好きの妻が好んで観ています。


朝の忙しい時間はテレビに集中することはできないので、好きなコーナーの音声でおおよその時間を意識しながら、軽快な気持ちで6時から8時までを過ごすことができます。

以前は8時以降も引き続きフジテレビを観ていたのですが、「とくダネ!」は暗いニュースや重たい話題で始まることが多いため、他局に切り替えたところ、日本テレビの「スッキリ」は、番組開始の3〜5分間は毎回、ネットで話題になっているものや若者の間で流行っている商品などを紹介するので、軽快な気持ちでいられることがわかり、今ではちょうど8時にチャンネルを切り替えています。


新年のネットニュースに「“めざまし”第2部 年間平均視聴率3年連続で民放同時間帯トップ」というトピックを見つけて、正直、多勢についたようで少し安心しました。(*^^*)

また、「テレビの枠を超えた新たな試みとして昨年4月には番組YouTubeを開設。チャンネル登録数は10万9000人を突破。公式Twitterもフォロワー数が69万2000人を超えており好調。番組は4月から放送28年目に突入する。」と書かれており、テレビ局でさえもソーシャルメディアを活用することで、幅広い年齢層の視聴者を本業のテレビに集客していることを知りました。


このことは、1月4日の「彩ログ」でお伝えしたように「ソーシャルメディアで顧客を開拓し、本体のホームページに誘客・集客してコンバージョンレート(※2)を上げていく」ことに共通しています。


「慣れたものを使い続ける」という最たるものの一つに調味料があります。特に「鹿児島の醤油は甘い」ということは自他ともに認めるところです。


鹿児島県特産品協会に勤務していたとき、県外の百貨店バイヤーに鹿児島の郷土料理をご馳走すると、「鶏刺し+生姜醤油」や「きびなご+酢味噌」は、鹿児島の郷土料理として「こういう味の食べ物」だということで受け入れてくれましたが、魚の刺身を鹿児島の醤油で食べさせると「百歩譲って刺身は食えても、寿司は(シャリがついているので)甘い醤油じゃ食えねー!」と江戸っ子に言われたことを覚えています。(^_^;)


でも、都内の別のバイヤーが甘い刺身醤油を気に入ってくれたので、お土産用のお試しサイズを差し上げたところ奥さんも気に入ってくださったようで、次に来られたときは「鹿児島ブランドショップ」(※3)で大きいサイズの刺身醤油と薄口醤油を数本ずつ買って、宅配便で送っておられました。

この方から「東京の一般家庭ではあまり薄口醤油を使わない」ことを聞き、「なぜ都内の立ち食いそば・うどんの汁が黒いのか」が理解できたように思います。


生活者のスイッチングコストを考えると、使い慣れた他社の同類商品から自社の商品・サービスにスイッチしてもらうことは容易なことではありませんが、ホームページやソーシャルメディアを活用して、「理解できる正しい表現で、共感できる考え方や商品・サービスの特徴を真摯に伝え続けること」が大切であると思います。


また、お試しサイズの商品を作り、イベントやキャンペーン等で試してもらう取り組みをすることで、お客様にとってのグッドタイミングでスイッチしてもらえるのではないでしょうか。

(※1)スイッチングコスト

(※2)コンバージョンレート

(※3)鹿児島ブランドショップ

地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v

次回をお楽しみに♪

See you.