梅雨に入りました。食品の衛生管理への取り組みは進んでいますか?~ HACCPについて ~
九州南部が、平年より19日も早く梅雨入りしてからちょうど1週間が経ちました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、農畜産物や養殖魚など一次産品の流通量が減少している中で、さらに梅雨の影響を受けることで、農家の方々の米や野菜の耕作計画も大きく変更せざるを得ない状況ではないかと推測しています。
もう一つ、湿度が高くなって、食中毒等の食品事故が増えるのではないかと心配しています。
いよいよ6月1日から、国際基準のHACCPに沿った衛生管理制度が完全施行されます。(※1)
地域特産品を製造している小規模事業者のほとんどは、いわゆる「基準B」の「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理方法」を導入して運用していかれることと思いますが、準備は間に合っているでしょうか。
弊社のお客様である食品製造企業の多くは「基準B」を導入しており、取引先から、使用している作業手順書、管理表、記録表等の書類や帳票の提出依頼が来ています。また、6月以降の新規の取引についても見積書や契約書と併せて、必ず、衛生管理書類等の添付が必須となると思っております。
FCPシートの「認証等」にも、ずいぶん前からHACCPのチェック欄が設けてあります。(※2、※3)
書類や帳票を作成しても保健所からは「合格」のハンコはもらえませんが、HACCPに沿った衛生管理の取り組みは「保健所対策」ではなく、自社の持続的な経営のためであり、適正に対応して、お客様や取引先に「安全である根拠」を示して、「安心してもらえる信頼関係」を築いていくことが大切です。
コロナの影響で売上が減少し、さらにHACCPに沿った取り組みを進めるための費用や人的負担が増えることを悩んでおられるかもしれませんが、食品衛生法や食品表示法などに適正に対応できない事業者は淘汰されてしまいます。
また、法令等に適応できない事業者が食品事故を起こしてしまっては、立ち直れません。
食品事故を起こす前に、今からでも取り組みましょう!
(※1)HACCP
(※3)FCP展示会・商談会シート
地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v
次回をお楽しみに♪
See you.