「顧客との有機的な関係」と「有機的組織の在り方」、そして「自己治癒」について考える。
「有機農産物」や、その生育を助ける「有機肥料」などは、よく見聞きする言葉であり、また、「健康」「安全」「安心」などの言葉といっしょに使われることが多く、私たちの食生活にとって「体に良いもの」であり「大切なもの」であると、多くの人が思っているはずです。
今回は、食生活から少し離れて、会社やグループなどの組織、また、顧客との関係性において、「有機であることの大切さ」について考えてみることにします。
5月15日に再放送されたNHKの「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」は、「最新技術で劇的進化!首都高のお金事情」というテーマで、「道路の未来を変える魔法のコンクリート」が紹介されました。
首都高速道路が建設されてから50年以上経った今では、ヒビ割れなどの損傷が年間4万か所見つかっているらしいのです。
以前は、鉄筋コンクリートの損傷を点検するには、交通規制や測量のための人件費など膨大な費用と時間がかかっていたようですが、2017年に5億円の費用をかけて開発された「インフラドクター」という道路調査車両が、「360度カメラ」と「レーザー測定器」を載せて高速道路を走るだけで、「超スピード自動診断」ができるようになったそうです。
ただ、日本の場合、最終的には「特殊部隊」の隊員が、近くから人の目で点検することが義務になっているようですが、「AIを活用したメンテナンス革命」により、数年で採算がとれるようになったとのことです。
さらに驚いたのは、本来無機物であるコンクリートに有機物であるバクテリア(細菌)を閉じ込めた「魔法のコンクリート」の開発です。コンクリートに閉じ込められたバクテリアは、普段は眠っているのですが、ヒビから水分と空気が入ると活動を開始し、栄養分を取り込んでコンクリートと同じ成分の炭酸カルシウムを排出し、自らヒビ割れを治し、コンクリートが「自己治癒」するのです。
そして、ヒビがふさがり乾燥すると、バクテリアはコンクリートの中で再び眠りにつき、約200年生き続けるのだそうです。
この番組を観て、「有機物の持つ威力はすごい。有機であることは大切だ!」と改めて気づかされ、また、「組織や人間関係は有機的であるべきだ」という言葉を思い出しました。
ネットで改めて「有機」について検索してみると、
「有機的」とは、有機体のように、多くの部分から成り立ちながらも、各部分の間に密接な関連や統一があり、全体としてうまくまとまっているさま。
コトバンク
「有機的組織」とは、組織の形態の概念を意味する。組織の雰囲気が緩やかであり、しがらみも少なく自由な雰囲気の組織をさす。また明文化された規則は少なく、あっても拘束力は弱い。そのため構成員は自らが何をするべきか考えなければならない。組織内の階層は不明確であり、権限も分権化されている。不安定であったり変化の激しい環境に置かれている場合には、構成員が柔軟な発想で臨機応変に問題対処する事に有利であるとされる事から、有機的組織という形になっている事が多い。これとは反対に安定して固定されている組織は機械的組織と呼ばれる。
Wikipedia
と書いてあります。
コロナにより先行きの見通しが利かない今だからこそ、「顧客との有機的な関係」を築き、また、経営者が一人で悩まず、「有機的組織」の在り方について構成メンバー全員で語り合うことで「ひずみやヒビ割れ」を発見し、「自己中」ではなく(?)、今後もずっと「自己治癒」できるようになるのだろうと思います。
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地域彩生コーディネーターの櫨山でした。(^_^)v
次回をお楽しみに♪
See you.